今日の記事の内容は
前回の記事「声かけの功罪」の続編になりますので
先に「声かけの功罪」をお読み頂ければ幸いです。
「声かけ」のメリット、デメリットについて
簡単におさらいしておくと・・・
- 敵の潜伏位置や敵、味方の動向などの情報を伝え
味方の状況判断や連携に役立てる。 - 味方のプレーを褒めることで、連帯感や士気を鼓舞する
といったメリットが「声かけ」にある事を確認しました。
その一方で
- 大声により、味方の聴力が削がれる (敵の移動を手助けしてしまう)
- 見方の声を聞こうとして、味方の警戒が薄くなる
- 声を掛ける事で、味方が複数人居ることが敵に把握されてしまう
声を発することで生じるデメリットについても
認めざるを得ませんでした。
実は、上記の「声かけ」のメリットとデメリットについては
河崎の中でも、長年の間、1つのテーマでした。
元々、河崎は積極的に「声かけ」をするタイプではありませんでしたが
ここ1年ほどは、あえて「声かけ」を積極的に増やしてサバゲーを戦ってきました。
そうした行動を経て、得られた結論が・・・
「声かけ」するのは必要最小限に留めた方が良い。
そして、声掛けをするか否か?を見極めるには、
- 本当に役に立つ情報か?
- 本当に伝えられる情報か?
上記の2点に沿って検討するのがポイントになっていました。
本当に役立つ声掛けなのか?
本当に味方にとって役立つ声掛けなのか?
という事を、まず考えるべきです。
「役立つ声掛け」という意味には
- 味方にとって重要な情報なのか?
- 相手に正確に伝えることが出来る内容か?
という2つの意味があります。
よくあるのが
「10時方向20m先のブッシュに敵1名!!」
あなたが、
まだ敵を発見できていない味方に、
敵の位置を伝えるために
声掛けしたとします。
敵を発見できていない味方からすれば
敵の位置情報は、攻撃する上でも、自分の身を守る上でも
非常に重要な情報に違いありません。
一見すると、上の言葉だけで
- 方向
- 距離
- 相手が潜伏している障害物の種類
- 人数
などの情報が入っているので
敵の位置が伝わる気がします。
実際に上記の声掛けで
敵をすぐに発見できれば良いのですが
もし発見できなければ・・・
- 10時って、そっちから見て?それとも自分の位置から10時でイイの?
- 20mってのも自分の位置から20mでイイの?
- ブッシュ? ここ野外フィールドだからブッシュなら、そこら中にあるけど!?
という疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?
確かに、敵の位置を味方に正確に伝えるのは
私も未だに苦労の絶えない所ですが、
それを差し引いても、上記の様な疑問が生じる余地があれば
聞いた味方に伝わっているとは言い難いところです。
参考までに、私が声掛けするなら
「フラッグ方向を12時方向として
自分から10時方向、20m先の黄緑色のブッシュに敵1名」
という具合に声掛けすると思います。
正直いえば、これでも「なんとか伝わるかな?」というレベルです。
おまけに、伝える情報量が増えた分だけ
声を発する時間が長くなったので、
敵に前進の隙を与えかねません。
現実的には
敵の正確な位置を伝えるのは容易ではなく、
敵が特徴的な障害物に潜伏していない限り
味方に正確な位置が伝わる事は少ないです。
ですから、
私は殆ど敵の位置を味方に伝える事はしません。
私の知恵が足らないだけかもしれませんが
なんにせよ厳密な位置を伝えられない以上は、
味方の役に立っているとは言い難いと考えるからです。
例外としては
- 声掛けする相手が索敵できる実力が備わっている
と知っている場合に加え
味方全体に影響を及ぼしかねない状況
(例えば・・・
- 早急に倒さないと、味方が大打撃を被る位置に敵が潜伏いている。
- 予想に反して接近を許してしまっている。
上記に該当する場合にのみ
その敵の位置を声掛けで伝える様にしています。
味方を褒める「声かけ」
「Nice kill」
「Good job」
といった「声かけ」については
情報を伝えるというより
- 味方の士気(やる気)の高揚
といった
スポーツマン精神に則った要素が強い為か
サバゲーの有利不利や上達とは
切り離して考える方もいらっしゃる様です。
しかし、声を発する以上、
声掛けのデメリットや問題点は同様につきまといます。
ちなみに、声掛けに積極的な人達から
「倒した敵の人数を味方全体で把握する事で、状況判断に役立つ」
という主張がなされることがありますが
サバゲーを有利に戦うための
戦術的な効果は薄いです。
というのも
わざわざ敵を撃破したコチラが
「Nice Kill」
などと大声を発しなくても
撃たれた敵が大声で「Hitコール」をして
退場していくのですから
その敵を撃った本人はもちろん、その周りの味方ゲーマーも
敵が減ったことは判っているはずです。
実質的には、
「Nice Kill」
という味方を褒める「声かけ」は
敵にこちらの潜伏位置を割り出すヒントを与えるだけです。
「それでも敵が減った人数から、残り人数を割り出して
敵味方の優劣を判断したり、攻めるか否かが判断できるのでは?」
という反論もありそうですが
現実的に「味方チーム全体で倒した敵人数」を正確に把握できるか?
という問題があります。
- 敵味方それぞれ10人前後のサバゲー
- フィールドがハンドガンの射程で事足りてしまう様な極端に狭いフィールド
といった小規模なサバゲーであれば
敵の残り人数の正確な把握も可能かもしれません。
しかし、地方都市でもエアガンショップが主催するサバゲー定例会であれば
昨今のサバゲーブームも手伝って
敵味方それぞれ20人以上がザラです。
大都市圏の100人、200人規模のゲーム会となれば
敵チームの残り人数の把握なんて
殆ど不可能でしょう^^;
したがって、
敵や味方の士気に与える効果は期待できますが
状況判断には、殆ど役に立たないはずです。
こういった具合に
実際のサバゲー中の様子を頭の中でイメージして
シュミレーションしてみると
声掛けすべきか否かが
随分判りやすくなったのではないでしょうか?
「声かけ」は必要最小限に留める
ここまで見てきたとおり
「声かけ」のメリットデメリット
強いては、
「声かけ」をすべきか否か?
については
- 味方にとって重要な情報なのか?
- 相手に正確に伝えることが出来る内容か?
の2つの視点で検討すると
判断しやすいです。
その結果、
本当に必要な「声かけ」というのが
存外少ないことに気付かされます。
もちろん、
良いプレーをした味方を褒めるといった
スポーツマンシップに関する観点や
自軍の雰囲気を盛り上げるといった効果
またそれ自体がサバゲーの楽しみであるのは
河崎も否定はしませんが
本当に必要かつ重要な情報については
相手に正確に伝わる様に「声かけ」する。
声を発するデメリットはつきまとうので
「声かけ」は必要最小限に留めることが
サバゲーの戦術上、意義が大きい事は
頭の片隅に入れておいて下さい。
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