今日は「ティアーオブザサン」を視聴し
シルクが持っていたM14の色をリサーチしました。
結局のところリサーチしつつ
全編を見てしまったんですけどね。
扱っているテーマもシリアスで重いので
見るたびに色々と考えさせられる作品で
ついつい引き込まれてしまいます。
そんなティアー・オブ・ザ・サンにおいて
劇中でも渋い活躍を見せてくれたのが・・・
↑画像の人、シルクさんの持ってるM14。
妙に青白っぽいというかエメラルドな印象が強いんですよね。
シーンによっては、黒とエメラルド(?)のツートンカラーリングに見えた記憶も。
「本当にこんなカラーリングだったんだろうか?」
「あのエメラルドは本当にあの色だったのか?光の反射のせいでは?」
と前々から不思議にだったので
塗装前に本格的にリサーチしてみたのですが、なかなかに大変でした^^;
M14の劇中でのシーンをピックアップ
ネットでもシルクが持ってるM14の画像が拾えるのですが
「もう少し、登場シーンがあったんじゃないかな?」
という事で、実際に映画を見直してみました。
そしてスクリーン&キャプチャ
意外にも、色合いが判る確定的なシーンが無かったのですが
断片的な画像を検証していく事で
私なりに1つの結論には辿りつくことができました。
まずは百聞は一見にしかず。
劇中から色合いの特定に繋がりそうな画像を一挙ご覧ください。
アイアンサイトのノブやスライドレール部分も塗装されている。夜間で見づらい。
無事ヘリの着陸地点へ到着し、飛び立つ所。地面の草の色と意外にマッチしている?
↑画像の左よりにM14だけ写ってます。もはやエメラルドグリーンな感じ。
先ほどの画像から続くシーン。反射しているものの、やっぱりエメラルドに見える。
前の画像から銃を少し持ち直したシーン。反射が減って本来の色に近くなった?
M14を真横から見れる貴重なシーン。意外に複雑なパターンで塗装されている?
左隣の人の持っているM4やピストルも反射部分はM14のように緑色っぽく見える?
銃身には反射も無いのでコレが本来の塗装色? やはり青味が感じられる。
ストックは濃い緑やブラック?等の暗色がメイン。銃身やスコープは明るい色に見える。
終盤の火力撤退前のシーン。ストックに対し上部は明らかに明るい配色。
日光が当たった所では、グリーン系統の色とブラック?で塗装されている。
M14の下面が見える唯一のカット。グリーンの濃淡がかろうじて判別できる。
M14を後ろから。ストックパッド等で「カサ増し」はされていない。
最も本来の塗装色に近いカット? 反射もなく塗装パターンや色数も明らかに。
反射はしていないのに、明らかに水色っぽい部分が認められる。塗装の剥げも判りやすい。
いかがだったでしょうか?
やはりウッドランドやリーフグリーンといった迷彩パターンに比べると
明らかに青っぽい印象が強い気がしますね。
シルクのM14の本当のカラーリングは!?
おおよその雰囲気はつかめましたが、塗料を混色するにはまだまだあやふやな部分が多いので
シーン毎に共通して映っている部分の色を比較して、ハッキリさせる事にします。
たとえばこの写真
これは冒頭の女性のお医者さんがいた布教センターから
ヘリの着陸ポイントへの移動中、敵の反乱軍と遭遇するシーン。
夜のシーンですが、白っぽい光が当たっているので本来の塗装色である可能性は高い。
- 薄いグリーン
- 濃いグリーン
の2トーンカラーを確認できました。
スコープのノブ基部(球状部分)において、前画像の同じ箇所の色を比べると、こちらのシーンでは、ややエメラルドっぽく見えます。
ジャングル内で戦っている事を考えると
木漏れ日の光の加減でエメラルドっぽく見える(ように補正されている?)
と解釈したい所でしたが・・・
このすぐ後のシーンでは、
- グリーン
- エメラルドっぽい色
の2色が存在しているのが判ります。
先ほどの夜間シーンでは、M14を横から捉えていたので、スコープのノブ基部(球状部分)の上面は見えない・・・
さらに、光の反射でエメラルドに見えることも考えましたが↑画像の銃身を観察すると、光の当たり具合とは関係なく、エメラルドに見える部分が点在しているので、反射により薄いグリーンがエメラルドに見えている可能性は低いと思いました。
もっともエメラルドも銃全体に塗られている訳ではなく所々に散在している程度。
この所どころに点在するエメラルドっぽい色が、反射や見る角度で劇中のM14をエメラルドっぽい印象の原因になっているのではないかと思いました。
うまく配色しないと、オカシナ仕上がりになりそうなので注意したい所ですね。
カラーリングも2色だけではなかった!?
最後の方でシルクが撃たれる直前のシーン
このシーンはネットでも拾えるのですが、解像度が低かったのでDVDでキャプチャし直して画像をよくよく観察してみると・・・
黒くみえた部分には
- ブラック
- 濃いグリーン
の2色が存在することがわかります。
でも同じブラックの部分もよくよく見ると
さらに色合いが異なっているようにも感じました。↑画像のAとBの部分です。
念のため、すぐ後のカットを確認してみると
同じブラックに見えた部分の中でも
- ブラック
- ブラックに限りなく近いグリーン
の2色が存在している事が判りました。
光の加減で異なる色に見える可能性も考えましたが
本当に同じ色なら、日光が当たりやすいハンドガード上面Bのほうが銃側面のAより白っぽく変化して見えるはずですが、そうはなっていないので、異なる色と解釈した方が正解だと思います。
少なくとも、光が当たっているBの方がAより黒っぽい色であるのは
疑問の余地が無いように感じました。
またBの部分は塗膜の状態や場所を考慮すると
「M14本来の塗装色であるブラックが塗装が剥げて露出している」
と解釈すべきだと感じました。
以上の事から
ティアーオブザサンのシルクが持っているM14は
- ブラックに見えるグリーン
- 濃いグリーン
- 薄いグリーン
- エメラルド(?)
で構成されているカムフラージュ塗装で、
塗装が剥げた部分ではM14本来のブラックが見えている。
という結論に至りました。
次回は実際に色を混ぜて
劇中のイメージに迫っていきます。