フラッシュライトとは、軍や警察など治安維持組織で用いられる
非常に強力なライト(携帯照明)の事です。
そこら辺の懐中ライトとは比べ物にならない
非常に明るい強力なライトでいて、とてもコンパクトなので携帯性にも優れています。
雑誌等においては、
「夜間戦(夜間のサバゲー)をするなら必須の装備品だ」
と解説される事が多いのですが・・・
実際に使ってみると
「闇夜でライトを照らしたら、敵に見つかって撃たれるだけじゃないか・・・」
と思うことがしばしば。
私も、ナイトゲームで使ってみると
フラッシュライトを点灯した瞬間に「待ってました!!」とばかりに撃たれた経験は何度もあります^^;
その一方で、敵ゲーマーからフラッシュライトを浴びせかけられると
「まぶしくて、射撃どころじゃないぞ!
やっぱり、ライトがないと不利なのか・・・?」
と思い知らされたりする事もあったのではないでしょうか?
今回は
フラッシュライトを有効活用する上で一番重要となる
フラッシュライトを使うべき状況(環境)の見極め
その判断基準をメインテーマとして、
フラッシュライトの活用方法を考察していきます。
なお、この記事でお話する内容は
暗視機材(ナイトビジョン)の使用が禁止されている前提となります。
暗視機材が使用可能なナイトゲームでは、話が変わってくる部分がありますので、
その点は御注意願います。
<目 次>
フラッシュライトの利点とは?
フラッシュライトと言えども
「光を放ち、暗闇の先を明るく照らし出す」
この1点においては
一般的な懐中ライトと全く同じです。
人間の眼球は、他の多くの動物と異なり
フルカラーで物体を視認できる点で優れています。
(動物はモノクロつまり白黒にしか景色や物体を視認できない種類が多いです)
ただし、
基本的には昼間向けの構造となっているので・・・
夜間はもちろん
インドアフィールド内の小部屋の暗がりに潜む敵ゲーマーを索敵するときは
人間の眼球の視認能力は大幅に低下しています。
こうした点では
暗闇に潜む敵を探すために
フラッシュライトを使うのは、理に適った行為と言えます。
逆に、自分が暗がりの中で急に強烈な光を浴びせかけられると
暗闇に慣れた眼球がまぶさしのあまり
照準どころか周囲をマトモに視認する事すら困難に陥るので
反撃を封殺され、一方的に撃たれてしまうケースもあります。
まぶしさは当然ですが、
人間は暗闇の中で突然、強烈な光を浴びると
身体が萎縮する傾向があるそうです。
したがって
フラッシュライトを照射した敵に対しては極短時間とはいえ、
相手を驚かせたり、萎縮させる事もできるので
一種の牽制効果も期待できる訳です。
他にも、自分が装備せずとも
フラッシュライトをフィールドに設置し
敵が移動してくるであろう「攻略ルート」を照らしておけば
敵の侵攻を妨害する事も可能です。
いくら攻略ルートとはいえ
夜間の暗闇の中で煌々と照らされた場所を移動すれば
たちまち標的にされてしまいますからね。
この様に、フラッシュライトを携行する事により
人間の視認能力が抑制される暗闇の中で
サバゲーを有利に戦える状況を作り出すことはできそうです。
こうして考えると
たしかにフラッシュライトは夜戦で欲しいアイテム
である事に間違いなさそうです。
フラッシュライトは闇夜を削るためのツール
- 暗がりに対する索敵
- 光による威圧効果
- 敵の攻略ルートを照らす事で、移動を阻害する
などのメリットがあるフラッシュライト
雑誌に限らず、ショップの店員の中にも
「夜間戦、特にインドア戦やるなら
フラッシュライトはぜひとも欲しい装備品だよ」
と言われるので
いそいそと購入し、暗がりがあればとりあえず照らしてみるのですが・・・
その直後、撃たれる・・・。
そんな事が頻発したのではないでしょうか?
でも、その原因は至ってシンプル
周囲に光源のない暗闇で
強烈な光を発するフラッシュライトを使うと
自分の居場所がバレる。
暗闇の中でフラッシュライトを使えば
暗がりを照らす事はできますが
その代わりに発光源となるライトを持っている訳ですから
こちらの位置を察知されてしまう訳です。
ここで一番問題となるのが
ライトで照らし出した相手はもちろんですが
ライトの照らし出した範囲外の敵ゲーマーにも居場所を知られてしまう事。
先述したとおり
たしかにフラッシュライトには
- 暗がりに対する索敵
- 光による威圧効果
- 敵の攻略ルートを照らす事で、移動を阻害する
といった効果があるので
ライトで照らし出した先の敵ゲーマーから反撃を受けるリスクは抑制されます。
ところが・・・・
フラッシュライトで照らし出した範囲外に居る敵ゲーマーには
そのフラッシュライトの効果が及ばず、逆に暗闇のなかで発光源として目立ってしまう
フラッシュライトのデメリットだけが機能してしまう。
こうして
フラッシュライトを点灯すると、照らし出した別方向の敵ゲーマーから攻撃を受けるリスクが高くなります。
これがフラッシュライトを使っても
イマイチ効果が実感できないばかりか、逆に攻撃されるリスクを痛感する原因です。
よくフラッシュライトの宣伝文句として
「圧光で闇夜を制圧せよ!!」
といった具合の、
なんとも心強いキャッチフレーズが踊っていますが
「暗闇に向けて、とりあえずライトを照らしておけば良い」と勘違いすると
却って撃たれるリスクが高くなるだけです。
むしろ・・・
フラッシュライトは、その光が照射された方向に潜む敵ゲーマーを発見したり、
目くらましによる牽制効果は期待できる
その一方で・・・・
フラッシュライトで照らした方向以外の範囲の闇に潜む敵ゲーマーからは
フラッシュライト使用以前にも増して、攻撃されるリスクが高まる
というハイリスク・ハイリターンな感覚を持って、慎重に使っていくべきなのです。
ライトが無くても戦えるベテランの存在
ややこしい事に
ベテランゲーマーの中には殆どライトを使わないゲーマーも存在します。
使わないどころか・・・
ゲーム中に携行すらしていないベテランを見かけることすらあります^^;
理由はいくつかありますが
まず第一に、目の動かし方を工夫する事で夜間でも視認能力を底上げできる事。
特殊な目の動かし方をする事で
暗闇における視認機能が改善されるので、敵に居場所を知られるリスクを犯してまで
フラッシュライトを使わずに済む訳です。
もう1つは、
夜間の野外戦においてはフラッシュライトは使わない方が無難だからです。
これは先ほども触れましたが
フラッシュライトを使うと、ライトで照らし出した範囲外の敵から攻撃を受けるリスクが高まる事と
密接に関係します。
一般的には、野外フィールドはインドアフィールドより広く
障害物の間隔・密集度も低い傾向にあります。
ということは・・・
迷路状とまでいかなくとも入り組んだ構成のインドアフィールドであれば、
ライトの光が届く範囲は、障害物に限定されてくるのですが
障害物の密集度が低い野外フィールドでは、
フラッシュライトの光を遮る障害物以上に
光が広がるスペース(空間)が広がっているので
敵ゲーマーには、発光源となるライトの位置も判別しやすいのです。
つまり、夜間の野外フィールドでフラッシュライトを使用すると
インドアフィールド以上に数多くの敵ゲーマーから攻撃のリスクが高くなる事を意味します。
いくらベテランが防御に注意を払っているとはいえ・・・
あらゆる方向から同時に攻撃されてしまっては生き残れる確率は格段に低くなってしまう。
だから、夜間の野外フィールドでは
あえてフラッシュライトを使わない(エアガンに装備すらしない)
というベテランゲーマーが現れる訳です。
フィールドのレイアウトにもよりますが
「夜間の野外フィールドでは闇雲にフラッシュライトを使いまくって反撃を食らうくらいなら
フラッシュライトは全く使わない」
と心得ておいた方が初心者段階では無難です。
フラッシュライトを使うべきシーンとは?
先ほど
フラッシュライトは夜間の野外戦では使わない方が無難
という話をしましたが
インドアフィールドでも
フラッシュライトはメリットもあればデメリットも存在する以上は
慎重に使いどころを見極めなければなりません。
特に障害物の間隔が10m以上開いている
インドアフィールドでは、戦い方が野外フィールドのそれに近づくので
より一層の注意・判断が必要になってきます。
もちろん
使用者の判断や戦術、テクニックにも左右されるので
一概には言えない部分がありますが・・・
絶対にフラッシュライトを使うべきシーンというのが
1つだけあります。
それは・・・・
・・・・
・・
自分が明るい場所に位置している状況下で
暗所を索敵する場合
この時ばかりはフラッシュライトを使用した方がイイです。
なぜなら
実質的には
明るい場所に居るゲーマーに対峙する
暗所に居るゲーマーは圧倒的な優位性を発揮する事になるから。
自分が明るい場所に居るという事は
障害物から僅かに顔を覗かせたり、銃を構えたりすると
暗所に潜む敵ゲーマーからは一目瞭然。
それに対して、
明所から暗所を索敵するゲーマーは視野が効かないので
暗所に潜む敵に比べて、どうしても攻撃が遅れてしまいます。
どうせ、こちらの居場所が相手には丸判りなら
せめてフラッシュライトの届く範囲だけでも自分も視認しやすい状況を作り出せた方が
逆転のチャンスが見出せます。
だから、自分が明所から暗所の敵ゲーマーを索敵する際には
フラッシュライトを使うべきという結論に至るのです。
河崎が数年ぶりにカモられた原因
もう随分と前になりますが
河崎がサバゲー初心者を卒業してから
ボコボコに狩られまくってヒドイ負け戦を強いられた事がありました。
私がサバゲーで下克上を果してから10年を迎える直前でしたが
久々の惨敗でした。
実は、その原因となったのが
フラッシュライトとフィールドにありました。
今まで河崎は、インドアにせよ野外にせよ
フラッシュライト無しで戦えてきましたが・・・・
それらのフィールドにはある共通点がありました。
それが
フィールドに明暗差が皆無だった事。
一方、惨敗を喫したインドアフィールドには
照明があるエリアと照明がないエリアが意図的に作り出されていたので
明るい場所と暗い場所がハッキリと分かれていました。
その日、河崎もフラッシュライトは持っていったのですが・・・
電池が切れていたので、結果的にライト無しでゲームへ赴く事にw
もちろん、夜間の索敵法(夜間の眼の動かし方)などもフル活用しましたが
明るい場所から暗い場所を索敵するには、
照明の有無が生み出す明暗差は強大で肉眼でカバーするには無理がありました。
野外にせよ、インドアにせよ
フィールドの全域が暗い場合なら、夜目が効かせられれば肉眼だけでも十分に戦えますが、
照明の有無で、明暗がハッキリ分かれてしまう状況となると
「明るい場所に位置する自分が、暗い場所に潜む敵ゲーマーと戦うのは
フラッシュライトが無いと非常に厳しい」
と痛感させられたゲーム会となった訳です。
フラッシュライトは「使いどころ」が肝心
今回はフラッシュライトの使いどころを中心に
お伝えしてきましたが、恥ずかしながら河崎はこの「使いどころ」が掴めずにいました。
言い訳を許してもらえるなら
フラッシュライトが必要となるフィールドに巡り合わなかった
という感覚の方が強い訳で、フラッシュライトの運用については
私の中でも、もう少し研究の余地が残っていると感じています。
ただ、それでも現段階でハッキリ言えるのが
自分が明所にいる場合に
暗所に潜む敵ゲーマーを索敵する際には
フラッシュライトを使っていく事
そして
フラッシュライトを使う際には
可能な限り自分自身の防御にも配慮する事。
フィールドの形状や地形、障害物の配置を把握しているならともかく
慣れていないフィールドの暗闇には、何が有るかわかりませんからね。
上記の図のように、ライトで照らせていない範囲からの反撃も想定した防御姿勢を採る必要があります。
この2点を徹底した河崎は
見事、次のゲーム会でリベンジを果せたのですから
フラッシュライトの活用の基礎となっている事は
疑う余地はないと考えています。
フラッシュライトに関しては
他にも多くのテクニックが存在する様ですが
結局の所、使いどころを間違えば、
それは暗所に潜む敵に自分の潜伏位置を知らせるヒントを与えるだけでしかありません。
フラッシュライトを使う際には、可能な限り防御にも配慮しながら
使いどころを見極める
フラッシュライトを使うときには
忘れないでくださいね。
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