エアガン・カスタム

宮川ゴムパッキン 長掛Wホールド 命中精度レポート

「宮川ゴムのチャンバーパッキンについて、河崎さんの意見を伺いたい」

とある読者さんから依頼を受けたのが
事の発端でした。

宮川ゴムパッキンとは
エアガンのチャンバーパッキン専門のカスタムメーカー。

ゴム加工工場のオーナーさんがサバゲー好きな事もあり
形状・材質・ゴムの硬さなどの違う複数のチャンバーパッキンを精力的にリリースしている
今、話題のメーカーです。

命中精度だけでなく飛距離。
さらにはエアガンの初速までアップするという事で
各所で好評を博しているようです。

実際、各所のレビューを見てみると
高評価の数々。

河崎としても、ただならぬ興味が沸いたので
手持ちの次世代M4に組み込んでテストを行うことにしました。

 

そこで今回は宮川ゴムパッキンより

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対抗馬として、

ノーマルパッキン(東京マルイ)

 

上記のあわせて3つの命中精度を比較し
実射テストの結果をレポートします。

 

実射テストの方法

今回は以下の条件・方法で実射テストを行いました。

使用したエアガン次世代M4A1+4倍スコープ+バイポッド(東京マルイ)
使用したBB弾ハイドラブースト0.25g(SⅡS)
計測距離10m 30m
発射弾数計100発(10m:10発×4回  30m:30発×2回)
HOP設定水平弾道

 

実射テストに使用するのは手持ちの次世代M4(東京マルイ)の1挺に限定し
3つのチャンバーパッキンを交換しながらテストを行いました。

 

屋外のテスト場でチャンバーパッキンの交換作業を行うことになりますが
エアガン毎の個体差によりテスト結果が左右されるリスクを解消することが狙いです。

 

BB弾については、テスト場が非バイオ弾OKだったので
プラ製BB弾(実際はセミバイオ)を使用しています。

 

距離については、
単純に近距離と中遠距離の命中精度をチェックする意味もありますが

屋外での30m先での命中精度はどうしても風の影響があるため
保険を掛ける意味でも、風の影響を受けにくい10mを計測しています。

したがって、30m先の実射テストはもちろんですが
10mでの実射テストでも1つの標的に10発打ち込むのを4回(40発分)繰り返しテストします。

 

弾道・HOP調整については、3種類のチャンバーパッキンでHOPの掛かり具合を一定にするため、もっとも見分けやすい、BB弾が水平から上昇することなく落下していくフラット弾道でテストしています。

 

最後に標的については、人間の頭部とほぼ同じサイズのA4用紙サイズなので
実際のサバゲーでの実用性がより判断しやすくなると思います。

ちなみに、標的に記載のサークルのサイズは
真ん中の一番濃いグレー部分が直径3cmでほぼ500円玉と同じサイズです。

それから外側へ直径10cm、20cmと広がっています。

なお、標的の用紙については10mでは10発ごとに
30mテストでは30発ごとに交換します。

 

エアガンの設置状況

 

命中精度テストでは、上画像のようにエアガンの固定度を高める事が重要です。

照準ミスや疲労によるエアガンのブレが命中精度テストに影響しないようにするためです。

 

上は実際の射撃テスト風景ですが、エアガンのストックに肩をしっかりあてがっているように見えますが、実際には、バイポッド等で固定された状態なので引き金を引くだけ。

射手の癖や疲労の影響を受けにくい環境であると考えます。

 

なお、銃口の角度については、水準器を使用することで
弾道が銃口の角度で山なり弾道や谷なり弾道にならないよう
逐次チェックしながらテストを行いました。

 

10mでの命中精度の判定方法

10mの実射テストでは
標的の紙に10発づつ撃ち込み、残った弾痕(貫通跡)同志で
最も離れた距離グルーピングを計測します。

当然、その距離が小さいほうが一か所に集中して着弾しているので
命中精度が良い事になります。

 

フライヤーの判定と処理について

 

ただし、グルーピングにより命中精度を判定する場合
フライヤーという現象が問題になります。

フライヤーとは、まったくの同一条件でも
一定の割合で弾道が大きく逸れる現代科学でも解明されていない
原因不明の現象です。

エアガンはもちろんですが
実銃においても、必ず発生します。

フライヤーの確率を実射して計測したところ、

  • 次世代M4A1
  • ハイドラブースト0.25g(SⅡS製)

の組み合わせの場合、10発中2発~3発の割合で
フライヤーが生じているのを確認したので

  • フライヤーを含めたグルーピング
  • フライヤー2発を除外したグルーピング

を計測し、判定することにしました。

ちなみにフライヤーの判定は
標的に残った弾痕のうち、最も外側に逸れた弾痕のうち2発をフライヤーとします。

フライヤーらしき弾痕が複数ある場合は
除外した時に最もグルーピングが良くなる2つをフライヤーとして除外しています。

たとえば、上画像のような集弾痕であれば
赤丸囲みの外側のA~Dがフライヤーが疑われます。

よく見ると、Bについては複数弾着弾しているので
フライヤーとして除外しても、他が残るため、グルーピングとして変化しません。

したがって
A~Cのうち、どれか2つを除外したほうがグルーピングが良くなりますので
その2つをフライヤーとして除外する事になります。

ちなみに、上画像の場合は
A~Cのどれをどのように除外しても40mm以上に良くなることはないので
フライヤーを除外したグルーピングとしては40mmとなる訳です。

 

30mでの命中精度の判定方法

30mの実射テストでは
グルーピングより標的に命中した弾数が一番重要になります。

30mもの距離になると風やHOPの影響などで
標的からハズれる弾が増えるからです。

標的から外れた弾は、標的に弾痕として残らないので計測されず
グルーピングに反映されないのですが、

実際には標的の大きさ以上に着弾が散っている事になるので
命中弾数が少ない時点でグルーピングとしてはマイナスな訳です。

したがって、

上画像のように、グルーピングが良くても命中弾数が少ないより、

グルーピングが悪くても命中弾数が多いほうが
30mでの命中精度は高いという判定になります。

 

長掛Wホールドのグルーピング

ここからは実際に各チャンバーパッキンが標的に残したグルーピングを
ご覧いただきます。

グルーピングを見ていただく前に、長掛Wホールドの特徴を簡単に紹介します。

まず最初は長掛Wホールド・スリムからですが、上画像のように2本のライン上の突起が出ているのが特徴で、HOPを加える時間を伸ばしつつ、2本の突起がBB弾を2か所で抑えるため直進性UPも期待できる形状になっています。

ちなみにスリムとは別にミドルというタイプもありますが、これは2本のライン状突起がすこし太くなっているタイプで、お手持ちのエアガンのパワーに応じて使い分ける事ができるようです。

ただ、私の次世代M4ではHOPをゼロにしても、HOPが強くかかりすぎるので、今回はスリムタイプのみの実射テストとしました。

 

長掛Wホールドの10mテスト1回目のグルーピングは
80mm、フライヤーを除くと50mmとなりました。

赤丸のフライヤーが特に大きく逸れているのですが
ここまで大きく逸れたのは、この1発だけでしたので、たまたまだったのでしょう。

他にもフライヤーが3発ほど見受けられる一方
30mm以下に集弾している箇所もあります。

 

先ほどに比べると
グルーピングが狭まってきているのがハッキリ見て取れます。

ただ、フライヤーの着弾位置に恵まれず
フライヤーを除外したグルーピングは先ほどよりわずかに悪化し55mmとなりました。

命中精度を数字だけで判断できない好例と言えるでしょう。

 

3回目はフライヤーを含めても45mm以下に集弾し
非常に良いグルーピングです。

10m以下の近距離戦が多発するフィールド
特にブッシュフィールドでは、500円玉サイズの隙間でも
BB弾が抜けてくるのが実感できると思います。

4回目はフライヤーも2発のみで、それ以外はすべて30mmの範囲に集弾しています。
文句なしのベストグルーピングになりました。

 

つづいて、30mテストの1回目は風のいたずらもあり
5発追加の35発を射撃しています。

上側に集弾しているのは
どうもHOPが安定せず、

  • 水平弾道
  • 放物弾道(山なり弾道)

がランダムで発生したためです。

 

2回目も風の影響で5発追加しましたが
21発の命中弾を得ることができ
これが30mでのベストグルーピングとなりました。

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MIYA-Vパッキンのグルーピング

Vパッキンの特徴についても簡単に紹介しておきます。

 

Vパッキンという形状は、10年以上前から存在しているカスタムチャンバーパッキンの定番の形状で、東京マルイのノーマルパッキンの突起の真ん中に溝を設けた形状です。

(画像は裏返しているので、溝がかなり広がって見えますが)

両側からBB弾を挟み込みながらHOP回転を加えるので
ノーマルパッキンよりも直進性アップという事で、射程より命中精度を重視するゲーマーに支持されている形状のパッキンです。

最初の1回目は、どこか一点に集弾とまではいきませんが
なかなか良いグルーピングです。

 

先ほどより集弾しているように見えますが
横に広がったのが仇となったのか、グルーピングは
先ほどと同じ60mm(40mm)となりました。

 

左上のフライヤーでグルーピングが広がったように見えますが
計測していると50mm(30mm)で
Vパッキンの最高グルーピングとなりました。

4回目は、一点に複数の集弾痕が見えますが
フライヤーも多く、グルーピングは65mm(50mm)とイマイチでした。

 

つづいて30mテストですが、着弾数は14発と16発と
いずれも振るいませんでした。

これは命中精度や風の問題というよりも
HOPの掛かりが悪く、30m先の標的に届かないという感じで
標的の手前で落下する弾道が明らかに多かったです。

標的の真ん中から下側にかけての集弾となっていることからも
HOPの掛かりが悪かった事がうかがえます。

 

やむなく2回目はHOPを強めに調整し、若干山なりの弾道にしようとしましたが
どうもHOPのかかりが悪く、16発命中させるのが精いっぱいでした。

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ノーマルパッキン(東京マルイ)のグルーピング

最後に楕円形の突起がおなじみのノーマルパッキンのテストです。

カスタムパッキンの優位性を確認するための損な役回りだったのですが・・・

 

1点に2発ほどまとまって着弾している箇所もありますが
全般的に散っているようにも見えます。

しかし実際に計測してみると最大でも60mm
フライヤーを除外すると45mmでした。

まずまずです。

 

白地の部分に着弾して分かりづらい箇所には赤丸を追記しています。

こちらも最大で60mmのグルーピングですが
かなりまとまって着弾しているのが分かります。

フライヤーを除外すると30mmになり
他のチャンバーパッキンと並ぶ最高グルーピングです。

 

白地に着弾して分かりづらいのですが
先ほどと同様、最大60mm、
フライヤーを除外すると30mmになりました。

最大で50mmのグルーピングに集弾しましたが
フライヤーを除外しても40mmに落ち着いています。

 

ノーマルパッキンの30mテストでも風はあったものの、
WホールドやVパッキンよりは良い環境だと感じたので
5発の追加は無しとしました。

それでも1回目も2回目も19発の命中弾を得られました。

どちらも標的全体に散った印象は否めませんが、
長掛WホールドやVパッキンのテストで屋外で300発射撃し、インナーバレルの汚れが蓄積した状態でのテストであった事を考えると、かなり健闘していると言っていいでしょう。

いずれにせよ
ヘッドショットが十分に狙える命中精度である事が分かります。

 

10mでの命中精度のテスト結果

グルーピングの結果を表にまとめました。
( )の数値はフライヤー2発を除外したグルーピングで
よりエアガン本来の命中精度に近い数値と考えられます。

フライヤーを除外したグルーピングは
どのパッキンも30mmで横並びという意外な結果となりました。

パッキンの形状が大きく異なる事を踏まえると
法律で制限された初速では、これがエアガンの命中精度の限界点なのかもしれません。

ただし、エアガンは1度だけ最高の命中精度を叩き出せば良いというものではありません。

サバゲーでも、1ゲーム中に何度も射撃を行いますが、手ごわい敵ほど身体の露出が少ないので命中精度が求められる状況が頻発しますから
グルーピングの平均値こそが実質的な命中精度といっても過言ではありません。

 

その平均値を算出したのが先ほどの表の下から2段目までの項目です。

着弾範囲はフライヤーを含め4回すべてのグルーピングの下限値と上限値を表しています。平均値は1~4回のすべてのグルーピングの平均値をフライヤーの有無それぞれで算出しています。

この2項目を見ると、フライヤーの有無にかかわらず
ノーマルパッキンの優位性がハッキリ実感できるのではないでしょうか?

 

「フライヤーを除いた数値にしたって4mm以下の差じゃないか」

と思われたかもしれませんが、忘れてはならないのは、

ノーマルパッキンは、テストを開始した時点で
最低250発以上を射撃していたという事です。

 

これが何を意味するかといえば
インナーバレルが汚れた一番不利な状態にも関わらず
ノーマルパッキンが10mで、最も優れたグルーピングを叩き出している事になります。

ノーマルパッキンを一番最初にテストしていれば
これよりさらに高いグルーピングが叩き出される可能性もある訳です。

数値はもちろんですが、射撃環境も考慮すると

ノーマルパッキンが10mの近距離では高い命中精度を発揮するのは
疑問の余地はなさそうです。

 

30mでの命中精度のテスト結果

では30mでの中・遠距離での命中精度を見てみます。
前述のとおり、一番重要なのは命中弾数であることに留意してください。

30mという中遠距離では
長掛Wホールドが命中弾数だけでなく、グルーピングでも1位で
ノーマルパッキンがそれに続いています。

実際、射撃してみると
長掛Wホールドは30mまでラクラク到達し、30m先の標的を飛び越えていくことも
少なくありませんでした。

それは標的の上半分に集弾していることからも、感じ取っていただけると思います。

ノーマルパッキンは、なんとか標的に届く・・・といった感じでしたが
それなりに19発を命中させています。

標的の広範に散っている印象は否めませんが
250発以上を屋外で発射した後なので、仕方ないのかもしれません

ただ、長掛Wホールドも問題ゼロという訳でなく、
こちらは30m以上を飛ばすものの、HOPが安定せず、
標的を飛び越えていく弾道が散見されました。

30m先とはいえ
スコープのミルドット2~4目盛り分で弾道が上下するので

「正しく照準して、あとは命中するまで打ち続ける」

という感覚さえ覚えました。

 

長掛Wホールドは、今回の実射テスト前にもM14なども使い
相当数の射撃テストを行っていますが、上記のような

「HOPのバラつき」傾向は散見されるので

単純な組み込みミスというよりは
この形状のHOPパッキンの特性なのかもしれません。

ある程度、解消する方法も見つけましたが、それはコチラの記事にて解説しています。

 

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ただ、そういったHOPのバラつきの問題があったにせよ
最も多く命中弾数を叩き出しているので、30m以上の遠距離では

長掛Wホールドが大きなアドバンテージを持っているのは間違いないでしょう。

長掛Wホールドは横風に強い!?

ここまでの実験結果で

10mではノーマルパッキンが優勢だが
30mでは長掛Wホールドが優れる

という実験結果が出ましたが、これに疑問を持つ方もいると思います。

「10mで命中精度が悪いなら、30m先でも命中精度が悪いはずでは?」

基本的にBB弾は直進しますから
10m先でバラけるなら、30m先ではもっとバラけるはずです。

しかし今回の結果はそうなっていません。
これはいろいろな可能性が考えられますが、1つの仮説として

長掛Wホールドパッキンで発射された弾丸は横風に(比較的)強い!?

のかもしれません。

パッキンの形状からも、BB弾を挟み込むようにして撃ち出すので
見るからに直進性が高そうな訳です

それが横風への強さを生んでいるなら、
30mを進むうちに他のパッキンが風で流されるのに対し、
長掛Wホールドで発射されたBB弾は横風に耐え続け標的に命中する

という訳です。

実際、各サイトの購入者レビューでも

「横風に強くなった気がする」

という意見が散見され、河崎もそういう印象を受けています。

ただし、それはあくまで他のパッキンに比べての話なので
横風の影響が全くない訳でなく、むしろ風がない時に撃ったほうが無難なのは変わりませんので過信は禁物です。(そもそも仮説ですし)

長掛Wホールドは結局どれくらい飛ぶの?

最後に飛距離の話をしておこうと思いますが
銃口から発射された弾丸が地面に落ちるまでの最大飛距離については
射撃場が草ムラで覆われている事もあり、計測はできませんでした。

そもそも最大飛距離はHOPの掛け方や銃の角度でも大きく変動しますが・・・

  • 銃口角度   :水平
  • HOP設定:水平弾道(30m前後でわずかに浮き上がる)

という調整であれば

銃口の高さにセットした35m先の標的(A4サイズ)には、容易に到達していました。

ノーマルの次世代M4が上記の同じ条件で28m前後だったので

5m~8m程度の射程延伸効果が望めるようです。

「たった5mとか8m程度なのかよ」

と思われたかもしれませんが
射程延伸カスタムといえども・・・

  • 長掛HOP
  • 流速チューン

をカスタムし終えて、さらなる射程を求めようとすると
1か所のカスタムや工夫で伸ばせるのは5m前後が良いところ。

ショップのカスタムガンもそういった数々のカスタムをこなして
射程距離を稼ぎ出していることを考えると・・・

チャンバーパッキンを交換するだけで5m以上の距離を稼げるのは
非常にコストパフォーマンスに優れています。

正直言って、最強のコストパフォーマンスと言って過言ではないでしょう。

 

長掛Wホールドは中遠距離で有力な選択肢に成り得る

すっかり長くなりましたが
以上が今回のチャンバーパッキンの比較テスト結果となります。

いろいろ突っ込みどころはあると思いますが
その原因の多くは風の影響を受けない屋内のテスト環境を用意できなかった事でしょう。

特に30mテストで、風に翻弄された長掛WホールドとVパッキンについて
それぞれ1回につき5発だけ追加したのに対し、

風が比較的落ち着いたノーマルパッキンには追加なしと
風の影響を考慮して発射弾数に差をつけたのは、
自分の中でも賛否両論です。

「この5発の差で結果が変わったのではないか?」

という指摘も当然あるとは思いますが
実際に射撃をした感覚としては、

30m以上の遠距離では
長掛Wホールドパッキンは有力な選択肢になると実感しました。

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組み込むだけで射程を伸ばせるパーツって数が限られますからね。
これは大きなメリットです。

 

長掛Wホールドは専用押しゴムが必須レベル

ただし、パーツの相性によっては命中精度が発揮できなかったり
最悪、悪化する事すらあるので
テキトーに組み込めばよいという訳ではないのも確認しています。

  • バレル長
  • バレル径
  • バレルのHOP穴形状
  • 押しゴム

などで相性問題が発生するのを確認済みです。

 

特に押しゴムについては、
メーカーサイドは

「ノーマルの押しゴムでも性能に自信があります」

と言われているようですが、
↓の専用押しゴムのほうが明らかに命中精度が出ます。


宮川ゴム長掛け専用押しゴム + 押しゴム自作キット金太郎

今回の実験の結果も長掛Wホールドは
別売りの専用押しゴムを併用して計測された結果であることに注意が必要です。

ですから、もし本レビュー記事と同等の命中精度を望むなら
専用押しゴムが付属したパッキンセットを購入するか、上画像の「押しゴム自作キット 金太郎」のいずれかの同時使用が大前提になると考えてください。

 


宮川ゴム長掛け専用押しゴム + 押しゴム自作キット金太郎

長掛WホールドでHOPのバラつきが出た際の対処方法については、コチラの記事を参考にしてみて下さい。

エアガンの性能は実射テストをしないと分からない

最後になりますが、実際に射撃テストをしてみると

自分の感覚がいかにアテにならないモノか、思い知らされました。

 

というのも
長掛Wホールドで発射された弾道を初めてみた時

「こりゃ40m以上は軽く飛んでるな」

「見たこともない直進性の弾道だ。こりゃ間違いなく最高の命中精度だろう」

と信じて疑わなかったからです。

 

まぁ、カスタム直後の銃って不思議とすごく良い弾道に見える事が多いので
別に宮川ゴムパッキンが悪いという話ではないのですがw

今後はもう感覚で判断するのでなく
器具や計測器を用い、精確に実験・テストを必ず行う事を心に誓いつつ
射撃テストのレポートを締めくくりとさせていただきます。